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近藤 達男; 中島 甫; 磯部 晋*; 渡辺 勝利; 石田 泰一*; 岡田 健*
Proc.of Int.Conf.on Irradiation Behaviour of Metallic Materials for Fast Reactor Core Components, 6 Pages, 1979/00
高速炉の燃料被覆材用にとくにクリープ強度と相安定性を高めることをねらいとして、現用SUS316鋼と比べてNi,MoおよびWを高め、Crを低減した固溶強化型鉄基合金の合金設計手法を開発した。この合金設計法により試作した合金の引張試験、クリープ試験等を実施した結果、試作合金群は現用316鋼と比較して優れた性能を有しているばかりでなく、合金設計法による予想特性よりもさらにすぐれていることがわかった。試作合金のクリープ強度の予測特性と実験結果とのずれは主として合金の相安定性を高めたことにより起因しているものと考えられるので、「相安定性」のクリープ強度への寄与分を実験式として求め補正することによりさらに精度良く合金のクリープ強度を予測出来る見通しを得るとともに本合金設計法の妥当性が示唆された。